挽き肉のユベチ |
またまたご無沙汰しております。
トップ記事がずっと春のままというのもアレなので…久々にレシピでも(笑)
挽き肉のユベチです。
ギリシャ料理にちょっと詳しい方ならご存知かと思いますが、ユベチ(ユヴェチ)とは蓋付きの土鍋のような容器のこと。料理名でユベチと言うと、主にこれを使ってオーブン焼きにしたトマトソース味の肉と米粒形パスタを指します。
とは言え、別にこの土鍋が必ず必要と決まってはおらず、少なくとも現代では土鍋で作る方が少数派のようです。普通の耐熱容器で作ったり、また、オーブンを使わずに鍋でも簡単に作ることができるのが嬉しいところ。
基本のユベチは塊肉(骨付きのラムや鶏肉、大きめに切った牛肉や豚肉など)をトマトソースと一緒にじっくりオーブン焼きにし、肉が柔らかくなったところにパスタと水を加え、パスタが柔らかくなるまでさらに焼いて作ります。
使用するパスタはクリサラキと呼ばれる大麦の粒の形をしたものが一般的。日本ではイタリアの“リゾーニ”という米粒型パスタが比較的手に入りやすく、形も同じなようです。
もし、米粒型パスタが手に入らなくても大丈夫。ギリシャでも必ずこのパスタで作るというわけではないので、ショートパスタや短く折ったロングパスタ(スパゲッティでも、フェトチーネなどの卵パスタでも)を使って気軽にお試し下さい。
さて、今回ご紹介する挽き肉バージョンは夫の祖母から伝わる料理。要するにミートソースで炊いたパスタなんですが、食べやすいので子供にも大人気です^^
シナモンで風味をつけるのと、レモンでさっぱり仕上げるのがポイント。これだけで、ギリシャっぽい味になります。
挽き肉のユベチ
材料:(4人分)
玉ねぎ...中1個
ニンニク...2かけ
オリーブオイル...約大さじ2
牛挽き肉(赤身)...300g
ワイン(あれば赤・白どちらでも)...1/4カップ
トマトピュレ...3/4~1カップ
シナモンスティック...小1本
塩・胡椒
クリサラキ(麦粒型パスタ、リゾーニ)...約300g(好みで加減)
レモン汁...大さじ2~3
おろしチーズ(パルミジャーノ、ペコリーノなど)...お好みの量
①玉ねぎ、ニンニクはそれぞれ微塵切りにする。
②玉ねぎとオリーブオイル大さじ1~11/2を鍋に入れ、弱火で色づかせないように炒める。玉ねぎが柔らかくなったらニンニクと挽き肉を加えて中火にし、挽き肉がポロポロになって色づき始めるまで炒める。
③あればワインを加えて煮立て、トマトピュレ、シナモンスティック、水1カップ、塩小さじ1/3を加える。蓋をして弱火で約1時間煮込み、塩・胡椒で味を調える。途中、シナモンの香りが強くなり過ぎそうならシナモンスティックを取り出す。
④大きなフライパンか鍋(テフロン加工のがおすすめ)にオイル大さじ1/2~1を熱し、パスタを加え軽く炒める。ミートソースとかぶるくらいの湯または水、塩適量を加え蓋をして中火で炊く。途中、必要なら湯か水を足す。パスタが半分くらい柔らかくなり汁気が少なくなってきたらレモン汁を加え混ぜ、再び蓋をして弱火にする。
⑤パスタがアルデンテになったら火から下ろし、数分蒸らしてからかき混ぜ器に盛る。好みでチーズを振りかける。
テフロン加工の鍋やフライパンが無い場合、ちょっと焦げ付きやすいので↓こちらの方法でどうぞ。
④′パスタを茹で、まだ芯が残っているぐらいでザルに上げる。この時、茹で汁を1/2カップ程度取っておく。
⑤′茹で上がったパスタをミートソースの鍋に加え、好みの硬さになるまで少し煮(必要なら茹で汁又は水を適量足す)、レモン汁を加え味を調える。
MEMO:クリサラキが無い場合、小さ目のマカロニや短く折ったスパゲッティなどでも作ることができます。
塊肉で作りたい場合は、こちらのレシピを参考にどうぞ。
参考までに、献立の写真も。
上の写真はある日のランチに作った時のものです。サラダ2品で野菜もたっぷりと♪
野菜を沢山食べるには温サラダがいいですね。この日は葉アマランサスとグリーンアスパラをそれぞれ茹で、オリーブオイルとレモン(お好みで)をかけたもの。冷たいサラダはトマト、新玉ねぎ、ケイパー、フェタチーズにオリーブオイルだけをかけてあります。