ギリシャの万能(?)ハーブティー |
特にポピュラーなのはこちら。古代から親しまれているお茶で、チャイ・トゥ・ヴヌー(山のお茶)と呼ばれます。
海抜1000m以上の山岳地帯に自生するこのハーブは、英語ではironwortと呼ばれ、南ヨーロッパから東地中海沿岸地域に分布します。学名はSideritis。ギリシャで自生するものはSideritis syriacaをはじめ、数種類見られるそうです。
上の写真のは短く切った状態ですが、長いまま束ねたものもよく売られています。
淹れ方:切ったものなら軽くひとつかみ、長いままのなら約1本を短く折って使います。沸騰したお湯を注いで5分ぐらい蒸らすか、軽く煮出して好みの濃さにして下さい。そのまま飲む他、蜂蜜を入れても美味しいです。
ギリシャでは万能茶として知られているチャイ・トゥ・ヴヌーは、栄養素を豊富に含み、特に風邪予防として寒い時期にはぴったりです。日本でも手に入ることがあるようなので(※)、見かけたら是非お試し下さい。
効能:滋養強壮、風邪、解熱、沈痛、殺菌、防腐、抗酸化、消炎、免疫強化、呼吸器のトラブルなど。
※日本のネットショップで、ブルガリアのムルサルスキー(Sideritis scardica Griseb)というハーブティーを見つけましたが、これも多分ギリシャのチャイ・トゥ・ヴヌーと同じものです。また、「グリーク・マウンテン・ティー」として苗も売られているようです。
ギリシャ旅行のお土産としてもおすすめ。スーパーや市場、また上の写真のようなハーブ&スパイスショップで買うことができます。
その他のお茶:ギリシャではセージのお茶もよく飲まれますが、これは特に食後におすすめ。消化を助けます。また、クレタ島独特のハーブでディクタモというのがあり、これもさまざまな薬効で知られています。