ズッキーニ、花や葉も美味しく |
まずは花のフリット。
ズッキーニの花は、日本でも「花ズッキーニ」として随分知名度が上がってきたようですね。買うと高価なので、まだまだ家庭菜園を持つ者の特権といった感じでしょうか。
花ズッキーニのフェタ詰めフリット・野の花の蜂蜜添え
詰め物をしたタイプと、そうでないものがあり、衣もシンプルに水と小麦粉だけのものから卵やビール入りまでさまざま。用途や好みによってお選び下さい。
我が家の一番人気はフェタチーズ詰めです。花ズッキーニは破らないよう気を付けておしべを取り除き、丁寧に洗ってから水気を拭きます。シンプルにフェタチーズだけを詰め、衣をつけて揚げるだけ。上の写真のように、蜂蜜を少し垂らして食べても美味しいですよ。
花ズッキーニの米&挽肉詰め
ギリシャ料理には野菜や葉っぱ類などに詰め物をしたものがよく見られますが、ズッキーニの花も例外ではありません。半透明に煮えた花の美しさ・デリケートな味と、目にも舌にも楽しめる一品。大量に雄花が収穫できるようでしたら、是非試して頂きたい料理です。
<レシピ>
花ズッキーニのハーブライス詰め
花ズッキーニの米&挽肉詰め
育てたことのある方なら御存知かと思いますが、ズッキーニはかなり株が大きくなるんですよね。ギリシャでは、実だけでなく茎や葉も料理してしまいます。寒くなってきて、実も大きくならないようなズッキーニの株があるなら、こんな煮込みにしてはいかがでしょう?ギリシャの粗食と言えるこの料理。こういうのが「ギリシャごはん」の真髄だと私は思っているんですが、野菜の旨味が感じられて、しみじみ美味しいのです。
ズッキーニ菜の煮込み
材料:(2人分)
ズッキーニの葉や茎(※)...正味500g
玉ねぎ...中1/2個
ニンニク...2かけ
トマト...大1個
ミント微塵切り...大さじ1~2
じゃがいも...中1~2個
オリーブオイル...大さじ4
塩、胡椒
①ズッキーニの茎や葉は下処理をしてから計量。細かい棘のような毛があるのでゴム手袋をしてこすり洗いするとよい。茎は付け根の方から葉に向って筋を取り、適当な長さに切る。
②玉ねぎは粗微塵切り、ニンニクは微塵切り、トマトは半分に切ってすりおろす。じゃがいもは皮を剥いて4つ切りにする。
③鍋に玉ねぎとオリーブオイルを入れて弱火にかけ、柔かくなるまで色付かせないように炒める。少し火を強め、ズッキーニの硬い部分から順に加えて炒め、じゃがいもも加える。
④全体にオイルが回り、少ししんなりしたらニンニク、トマト、ミント、水1/2カップを加え、蓋をして煮込む。
⑤途中、必要なら水を少し足し、野菜が全て柔かくなるまで煮えたら出来上がり。最後にまだ汁気が多く残っているようなら、蓋を取って中火で汁気を飛ばすように煮る。
※ズッキーニの葉や茎は若くて柔かい部分を使用。花や未熟ズッキーニも含め、全て使いますが、余分に花や実があるとさらに美味しく出来ます。ギリシャ料理のラデラ(オリーブオイル料理)の多くがそうであるように、これも最後にオイルとごく少量の煮汁が残るぐらいに仕上げて下さい。熱々よりも少し冷ましてから食べた方が美味しいです。
バリエーション:仕上げにフェタチーズを加えても美味しく、ボリュームが出ます。小さく切るか砕いたフェタチーズを最後に加え、少しトロリとするぐらいにさっと煮て下さい。