美味しい出会い・トマトとシナモン |
私にとって「ギリシャ」を思い出させる味のひとつに、トマトとシナモンという組み合わせがあります。
この味に出会ったのは、夫の叔母さんがトマトソースのかかったスパゲッティを作ってくれた時でした。
一見、何の変哲も無いトマトソースのスパゲッティだけど、目の前に出された時にふんわりと香ったシナモンが不思議な感じ。でも一口食べてみて「こんな美味しい組み合わせがあったのか」と軽く衝撃を受けた記憶があります。
それから今に至る十数年の間に さまざまなギリシャ料理を食べてきましたが、度々出会う甘いトマトとシナモンの組み合わせに、元々シナモンが苦手だったのも忘れて夢中になっていったのでした。
シンプルな料理を洗練された雰囲気に変えてしまう...シナモンのマジックですね。
タコのソースで和えたマカロニにも。
シナモンが入るのと入らないのでは大違い。
そして、秋のお気に入り料理のひとつ「豚肉とマルメロの煮込み」にも。
こってりとした豚肉、薫り高く甘酸っぱいマルメロ、控え目に加えたトマトの味を、シナモンが上手くまとめてくれます。
ちょっとエキゾティックなこの組み合わせ。これからの季節にもぴったりな、ほっこり暖かな気分になれる味なんですよ^^
少し前に本館ブログに載せたものですが、基本のギリシャ風トマトソースの作り方をこちらでもご紹介します。気軽にギリシャ気分が味わえるレシピ、是非お試し下さい!
シナモン風味のトマトソース 材料:(13/4~2カップ分) ホールトマト缶...400g1缶 玉ねぎ...中1/2個 ニンニク...1かけ オリーブオイル...大さじ3 トマトペースト...大さじ1 赤ワイン...1/4カップ シナモンスティック...1/2本 塩、胡椒 砂糖...好みでひとつまみ ①トマトは缶汁ごとミキサーかFPにかけて潰しておく。 ②玉ねぎ、ニンニクは微塵切りにし、鍋に入れる。オリーブオイルと塩ひとつまみを加え、蓋をして弱火で蒸すように炒める。 ③時々蓋を取ってかき混ぜ、色付かせないよう気を付けて炒める。野菜が完全に柔らかくなったらトマトペーストを加え、蓋をせずペーストがオイルに馴染むまで炒める。 ④中火にし、赤ワインとシナモンスティックを加える。少し煮立て、潰したトマトを加える。蓋をずらしてかぶせ、弱~中火で約20分煮込む(煮詰め加減は蓋や火の強さで調節)。トマトの酸味が気になる場合、砂糖ひとつまみを加える。 ⑤塩、胡椒で味を調え、火から下ろす。 ※出来上がりの量が少し変わりますが、トマト缶の代わりにパッサータや完熟生トマトを使ってもいいです。生トマトの場合は500~600gぐらいをすりおろして、又は湯剥きしたのを潰すか刻んで使用。
出来上がったトマトソースは、そのままでも他の料理に使っても。肉や野菜などをこれで煮込むだけで簡単なギリシャ料理に変身します。肉なら上の写真の豚肉の他に、牛肉、鶏肉、ラムなどお好みで。ミートボールを煮込むのもおすすめです。野菜ならオリーブオイルで焼いたナスなんかがいいですね。